。小樽はいつも心の裡にある。国内外のどこに居ても折に触れて小樽のことが思い出される。何事も心に描かれると実態より美化されるものだが、不思議なことに小樽は小樽に居ても美しい。私は一人で訪れる小樽が好きだ。でも周囲には皆んなで行けと薦める。賑わいの中でふと感じる小樽こそが本当の小樽の奥深い感傷だからだ。