【月刊小樽自身2022年4月号】市立小樽文学館 ゲーム展第5弾
投稿日:2022年03月25日 / 投稿者:otaru
1978年、「スペースインベーダー」が登場し、世の中はビデオゲームの時代を迎えます。楽しむ場所がゲームセンターから家庭内へと移るとともに、攻略本やゲーム雑誌が次々と登場します。しかしそれ以前に、一部のファンによって同人誌が生まれ、サークルを立ち上げ情報共有を行っていました。この展覧会では、ゲームそのものではなく雑誌・攻略本・同人誌に焦点を当て、ゲームを支えた文化をめぐる世界に迫ります。
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同人誌の始まり
ゲーム雑誌や攻略本が登場する前、全国のファンがサークルを立ち上げ、情報交換をしていました。当時高校生だったファンの手によって誕生、15000部を発行した号もあるほど。
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誕生!ゲームの本
1980年代前半にパソコン雑誌が登場し、ゲームの記事が一部に取り上げられる程度でした。80年代後半に入ると、ビデオゲームの攻略本や専門誌が定期的に刊行されるようになります。
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出版社でみる、ゲーム雑誌の発展
1985年、「スーパーマリオブラザーズ」が任天堂から発売されファミリーコンピューター・ブームに火がつき、ファミコン専門誌が多く創刊されるようになります。
・アスキー系
『LOGiN』から独立し1986年に創刊した「ファミコン通信」は、現在も刊行され続けている数少ない雑誌のひとつ。
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アスキー出版は1977年に設立、78年に米国マイクロソフト社と提携。
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・KADOKAWA系
文芸に強かった出版社で、1980年代にマンガ雑誌やゲーム情報誌を次々と創刊します。ファミコンブームにのって、別冊や関連記事から独立させて雑誌化をしました。
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1945年に創業した角川書店は文芸出版社として基礎を固め、いまや巨大エンタメ企業。
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・徳間書店系
1985年に日本初のファミコン専門誌『ファミリーコンピュータmagazine』を創刊。一躍、大人気雑誌となり、多くのゲーム雑誌や攻略本を発行することになります。
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1946年に創業の出版社はのちに音楽業界にも進出。85年、雑誌『アニメージュ』を創刊。
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攻略本が次々と登場
1980年代、家庭用ゲームが普及すると、初めてゲームに触れる人にとって、なかなかエンディングまで行き着けませんでした。そこで攻略本が登場、ゲーム人口が増えることにもつながりました。
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公式ガイドブックを始め、読み物としてゲーム画面を掲載しない単行本も登場します。
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伝説本
ビデオゲーム書籍の歴史上、伝説的な位置付けとなる本が1980年代に刊行されています。ゲーム業界の内幕を描くエッセイやビデオゲームの本格的な論説もあります。
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札幌の同人誌
1984〜87年にかけて全6号(7冊)を、ゲームミュージックに特化して刊行されたのが「おーるらうんど」。札幌南無児村青年団の発行で、ゲームのプレーヤーと違う観点でビデオゲームを語っているところが個性的。
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90代を再現した部屋でまったり
1996年秋、当時中学2年男子の自室。ゲームで夢中になっていたころがよみがえってきます。
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