市立小樽文学館…企画展「異端と正統装幀画家・村上芳正の華麗な世界展」(3/20~4/19)

投稿日:2020年03月22日 / 投稿者:スタッフ観光案内所

市立小樽文学館の企画展

「異端と正統 装幀画家・村上芳正の華麗な世界展」

をご紹介します。

●企画展「異端と正統 装幀画家・村上芳正の華麗な世界展」

・会期:2020年3月20日(金・祝)~4月19日(日)

・会 場:市立小樽文学館展示室

・休館日:月曜日、3月24日(火)

・入館料:一般 300円  

     高校生 ・小樽市在住の70歳以上の方150円

     中学生以下 無料 

     ※その他 美術館との共通券や20名以上の団体料金もあります。

◎開館のお知らせ

北海道の緊急事態宣言を受け、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、

2月29日(土)から3月19日(木)の期間休館しておりましたが、

3月20日(金・祝)から当面の間、下記のとおり開館時間を短縮して

開館することになりました。

【開館時間】

10:00から16:00(最終入館は15:30まで)

趣旨

村上芳正は1922年長崎市に生まれ、

長崎海星中学校中退後、長崎三菱製鋼所で働き、20歳で招集、台湾の航空隊に配置され、

終戦後一時抑留、帰郷して原子爆弾で壊滅した郷里に直面した。会社の人員整理で退職、

上京して筆箱に絵を描く仕事や似顔絵描きで生計を立て、

画家・中原淳一が創刊した『それいゆ』『ジュニアそれいゆ』の挿絵を手がけ、

1961(昭和36)年、三島由紀夫の戯曲『十日の菊』のポスター、

プログラムの装画を手がけたことで運命的な出逢いをし、

以後、三島の紹介で河野多恵子・吉行淳之介・倉橋由美子ら日本の文学を

牽引する作家の装幀を手がけていく。

村上芳正にとっての恩人であり、その真価を誰よりも深く理解した三島由紀夫

直接の依頼で『豊饒の海』三巻までの装幀を手がけた翌年、

1970(昭和45)年、三島は衝撃的な自決を果たす。同じ年に手がけたのが、

かつて三島由紀夫や澁澤龍彦らを驚嘆させ、戦後、異端文学の極北と言われた

幻の作家、沼正三著『家畜人ヤプー』改訂増補限定版(都市出版社)の装幀挿絵であり、

装幀画家・村上芳正の代表作となった作品群である。

村上芳正の装画は硬質細密な描線に際立った特徴があり、

無数の点描が複雑な陰影を描き出す。

一見、通俗美人画ともみえながら人を寄せ付けぬ孤高の厳しさと気品に惹かれ、

その装幀・装画を求める作家は後を絶たなかった。

時代を超越した装幀画家。今も多くの人々を魅了して止まぬ芸術家が織りなす

華麗な物語の世界を楽しんでいただく企画展。

・チラシ表面(PDF446KB)は、こちらからご覧ください。

・チラシ裏面(PDF729KB)は、こちらからご覧ください。

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●関連事業

ギャラリートーク「装幀画家・村上芳正をめぐって」

・日 時:2020年4月12日(日) 14:00〜15:00

・場 所:文学館企画展会場

・料 金:文学館入館料でご覧いただけます。

・講 師:本多正一(文筆家)・竹中朗(編集者)

市立小樽文学館

小樽市色内1丁目9番5号  電話 0134-32-2388

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