栗じゃない!?小樽の【モンブラン】

投稿日:2021年02月09日 / 投稿者:otaru

ケーキの「モンブラン」と言えば…タルト生地に丸いシルエット、らせん状に盛られたマロンクリーム、そしてトッピングされたマロングラッセ…ほとんどの方はこのようなイメージを持っているのではないでしょうか。
しかし小樽の老舗洋菓子店でモンブランを注文すると…出てきたのはなんと「チョコケーキ」。
なぜ小樽ではチョコケーキがモンブランとして提供されているのでしょうか。
 
昭和初期に確立された小樽スタイルのモンブランの発祥には諸説あります。
共通して言えるのは、栗を使用せずにスイスの名峰「モンブラン」を想像したケーキを作ったということ。
 
「なんか東京でモンブランっていうのが流行っているらしいよ。」
「よく分からないけど作っちゃえ!」
当時はテレビも十分に普及していない時代。モンブランがどんな物かも分からない中で、このような意気込みで誕生したという話もあります。
 
ココアスポンジを岩肌に、生クリームを万年雪に、削りチョコを岩石に。
このように見立てて、小樽独特のモンブランが完成しました。
 
マロンを使用したモンブランも、元々はスイスの「山のモンブラン」をイメージして作られたと言いますよね。同じ山を元に作られたケーキでも大きく異なる見た目をしているのが興味深い点です。
 
ユニークな誕生秘話を持つ「小樽のモンブラン」、ぜひ小樽へ足を運び食べてみてください。
ちなみに栗を使用したケーキを揃えている洋菓子店ももちろんあります。どんな見た目で何という名前なのか、少し気になりますね。