【月刊小樽自身2022年2月号】ニシンに新時代到来!?
投稿日:2022年01月25日 / 投稿者:otaru
北海道日本海側で盛んにニシン漁が行われるようになったのは、江戸時代から。大群が押し寄せ海面が白子で覆われる様子は「群来(くき)」と呼ばれるようになりました。大漁は続きましたが、次第に衰退し昭和20年代に途絶えます。しかし、ここ数年、この様子が戻ってきているんです。
最盛期のニシン漁
江戸時代から道南で盛んになっていたニシン漁は、江戸時代後期に忍路(おしょろ)、高島など小樽周辺に中心が移っていきます。建網(たてあみ)や機械の導入によりニシンの豊漁は明治に入っても続き巨万の富をえる人物も現れ、小樽経済の基礎を築きます。
屏風にもなるくらいのニシン漁
明治になるとニシン漁がどれだけすごかったか、屏風にもなっています。
明治時代の留萌管内小平町、花田漁場でのニシン漁の様子。美術的にも例のない資料でもあり、当時の生活・風俗もうかがいしれます。
鰊盛業屏風 明治36(1903)年 久保田金僊筆
春告魚(はるつげうお)の季節
回遊魚であるニシンは産卵のため日本海にやってきますが、これからのシーズンにピークを迎えるんです。春告魚とも呼ばれるのはそのためで、いちばん美味しい時期となります。
小樽でいただく旬のニシン
●握り寿司
魚の中でも足が早いニシンをにぎりで食べられるのは小樽の醍醐味。
右からにしんの握り、にしんの炙り、にしんなめろう軍艦の3貫盛り。
回転寿司 和楽 小樽店
小樽店 – 回転寿し 和楽 | 札幌・小樽 新鮮うまい回転寿司 (waraku1.jp)
小樽市堺町3-1
●にしん蕎麦
「にしん蕎麦」
小樽の前浜で獲れたニシンを生干しにして軟かく煮込んだ「ニシン棒煮」が添えられます。別皿にすることもできます。
「にしん群来蕎麦」
すり下ろしたトロロとワカメのとろとろ感、そして自己主張する鰊の棒煮にトッピング感覚で添えた数の子のミスマッチ的食感の蕎麦。
小樽・蕎麦屋・籔半
籔半 | おたる・蕎麦屋・籔半 麺遊倶楽部 (yabuhan.co.jp)
小樽市稲穂2-19-14
●パエリア
「OMO5小樽 by 星野リゾート」 が提供する、小樽ならではの一皿。OMOでは、ニシンの消費促進で参画するプロジェクトを立ち上げ、ダイニングの特別メニューとしていただくことができます。
OMO5小樽 by 星野リゾート
公式ホームページ
小樽市色内1-6-31